コラム・データで見るMBTI
MBTIを受け直すと、内向・思考の側に寄っていた - 本人公表の推し1,124人のうち、型が変わった100人の向きを数えた
執筆・編集: ふたりのトリセツ編集部最終更新:
Z世代500名に聞いた調査の第6章が、2026年9月6日に公開された。MBTIを「何度もやったことがある」が56.2%、「1〜2回受けたことがある」が40.2%で、合わせて96.4%が診断を経験してる。何度も診断した281名のうち85.4%は、4文字だけじゃなくタイプの特徴まで把握してるらしい(Fiom合同会社・Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)の調査リリース)。
同じリリースの自由記述に、こういう声が並んでた。「結果が変わったが、どちらも自分の性格らしい」「その時の精神状態によって結果が大きく異なる」「結果が変わるたび、何を信じればよいか分からない」。
うちにも、その「変わる」が実物で溜まってる。推しMBTI図鑑は本人か公式が公表したMBTIだけを出典つきで載せてて、公表タイプが変わった人は古いほうを消さずに履歴として残してる。掲載は1,124人まで増えた。
前に37人で数えた記事を書いたときは、どの軸が動いたかまでしか見てなかった。今回は分母が4倍になったので、その先を数える。動いたとき、どっち向きに動いたのか。
1,124人のうち、100人が変わっていた
公表タイプが変わった記録があるのは100人。1,124人に対して8.9%だった。11人に1人くらい。
数え方を先に書く。図鑑の各人物には「いま公表されている型」と「過去に公表していた型(履歴)」がある。古い順に並べて、隣どうしで4文字が違ってたら1回の変化として数えた。1回以上動いた人が「変わった人」。誰がどう変わったかはタイプが変わった有名人一覧に出典つきで並べてある。
※履歴が付いている人は101人いるが、そのうち1人は型が同じまま出典だけを上位のもの(二次報道から本人インタビューへ)に差し替えた記録なので、変化には数えていない。図鑑の一覧ページの件数とこの記事の100人が1件ずれるのはそのため。
前回の37人のときは13.2%だった。今回は8.9%まで下がってる。図鑑を作りはじめた頃は「タイプが変わったことで話題になった人」から先に収録してたので、初期の分母は変更者が濃かった。分母が4倍になって薄まった、という読み方が素直だと思う。
2回以上変わってる人は100人中5人。この5人については、直近に文字が動いた1回だけを数えている。
動いた向きが、片方に偏ってた
100人ぶんを軸ごとに集計したのがこの表。1人で2本以上の軸が同時に動くので、人数を足しても100にはならない。
| 軸 | 動いた人数 | 100人に対する割合 | 向きの内訳 |
|---|---|---|---|
| S(感覚)/N(直観) | 48 | 48.0% | S→N 28/N→S 20 |
| E(外向)/I(内向) | 45 | 45.0% | E→I 34/I→E 11 |
| T(思考)/F(感情) | 39 | 39.0% | F→T 30/T→F 9 |
| J(判断)/P(知覚) | 33 | 33.0% | J→P 17/P→J 16 |
動きやすさの順番は前回(37人)とまったく同じで、S/Nが1位、J/Pが最下位。分母が4倍になっても順番は変わらなかった。
ただ、今回おもしろいのは順番より右端の列のほう。E→Iが34人なのに、I→Eは11人しかいない。F→Tが30人でT→Fが9人。行きと帰りが釣り合ってない。
一方でJ/Pは17対16。行きと帰りがほぼ同じ数で、動く人が少ないうえに向きも決まってない。
100人ぶんの4文字を、変化の前後で並べる
向きの偏りは、100人を1つの集団として見るともっとはっきりする。変わる前の100人と、変わったあとの100人で、それぞれの文字を持ってる人数を数えた。
| 文字 | 変わる前 | 変わったあと | 差 |
|---|---|---|---|
| I(内向) | 44 | 67 | +23 |
| E(外向) | 56 | 33 | -23 |
| T(思考) | 25 | 46 | +21 |
| F(感情) | 75 | 54 | -21 |
| N(直観) | 55 | 63 | +8 |
| S(感覚) | 45 | 37 | -8 |
| P(知覚) | 49 | 50 | +1 |
| J(判断) | 51 | 50 | -1 |
同じ100人なのに、受け直したあとは内向が23人ぶん増えて、思考が21人ぶん増えてる。J/Pだけが1人ぶんしか動かない。
変わったあとに多い型を並べると、INFP 13人・INTJ 11人・INFJ 9人・ENFJ 9人。逆に変わる前に多かった型は、ESFJ 12人・ENFP 12人・ENFJ 11人・ISFJ 10人。Eから始まる型が減って、Iから始まる型に着地してる(ENFJだけは前も後も上位にいる)。
なぜそうなるのかは、この数字だけでは決められない。思いつく説明は3つあって、どれも確かめられてない。ひとつめは時期。最初の公表がグループのプロフィール企画や活動初期のインタビューだったケースが多く、そこでは明るい側に寄った回答になりやすい。あとは単純に年齢を重ねただけという線。3つめは、2回目以降だと自分で設問を読み込んでるぶん、素の回答に近づいてる可能性。
※ここで数えているのは「公表された4文字が動いた向き」であって、性格が内向的になった証拠ではない。同じ人が同じ日に別の診断を受ければ違う結果になることもある、という前提の上での数字として読んでほしい。
半分は1文字だけの変化。全部入れ替わった人も2人いた
1人あたり何文字動いたかで分けるとこうなる。
| 動いた文字数 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1文字だけ | 54 | 54.0% |
| 2文字 | 29 | 29.0% |
| 3文字 | 15 | 15.0% |
| 4文字すべて | 2 | 2.0% |
半分以上は1文字だけ。INFPがINTPになる、みたいなやつ。「別人になった」というより、もともと真ん中あたりだった1本が反対側に倒れた、と読むほうが自然だと思う。
4文字が全部入れ替わった人は2人いた。ENHYPENのソヌがISTJからENFPへ、TWSのギョンミンがISFPからENTJへ。どっちもHYBEやグループ公式の発信で確認できるもので、ギョンミンのほうは2024年1月のプロフィール映像と、同年8月にメンバー全員がその場で受け直した公式動画の差分。半年で4文字が全部変わってる。
本人たちは、変わったことをどう言っているか
数字だけだと味気ないので、履歴のもとになった発言をいくつか。図鑑は本人か公式の発信しか載せてないので、ここに出てくるのは全部本人の言葉か公式の発表。
- アンジュルムの下井谷幸穂は、ESTPからISTPへ。本人ブログの記事タイトルがそのまま「E→I ??!」だった(2024年4月・オフィシャルブログ)
- 東海オンエアの虫眼鏡は、ISTJからINTJへ。ファンに勧められて受け直したと公式サブチャンネルで説明してて、その後の本人チャンネルでも新しいほうを名乗ってる(2026年1月)
- 同じ回でしばゆーもENTPからINFPへ。収録中にその場で受け直して変わった(2026年1月)
- BTSのジェイホープは、INFJからESFJへ。「元々はINFJだった。でも今はESFJに変わった」と話し、ソロ活動で一人で解決することが増えたからかもしれない、と続けてる(2025年6月・スポーツ京郷の報道)
- 俳優のユ・ヨンソクは、ENFPからISTPへ。ドラマの役を演じてるうちに正反対に変わった、と本人インタビューで語ってる(2023年2月・スターニュース)
後ろの2人は、集団全体の向き(内向・思考へ)に逆らってたり、まったく別の理由だったりする。34対11という偏りは全体の傾向で、1人ずつの事情はぜんぶ違う。
個人的にいちばん好きなのは下井谷さんのブログタイトルで、変わったことを困った出来事あつかいしてない。
ジャンルによっても違った(ただし標本は薄い)
掲載のカテゴリごとに変更率を出すとこうなる。並びは掲載人数の多い順。
| ジャンル | 変わった人/掲載人数 | 変更率 |
|---|---|---|
| K-POP | 49/471 | 10.4% |
| J-POP・アイドル | 28/330 | 8.5% |
| 俳優・タレント | 9/155 | 5.8% |
| YouTuber | 5/55 | 9.1% |
| 声優 | 3/51 | 5.9% |
| アナウンサー | 4/33 | 12.1% |
| アーティスト | 2/29 | 6.9% |
変更率が高いアナウンサーとK-POPは、所属先が「全員でMBTIをやってみる」企画を定期的にやる。局の公式チャンネルが全アナの結果を発表したり、グループの公式チャンネルが数年おきに全員で受け直したり。受け直す機会が仕組みとして用意されてれば、変化も記録に残りやすい。
逆に俳優は個別のインタビューで語られることが多くて、同じ人に同じ質問が繰り返される機会が少ない。だからこの表が見てるのは「ジャンル別に性格が変わりやすい」じゃなくて、ジャンル別に、受け直しが記録に残る確率のほう。
※アナウンサーは掲載33人・変更4人で、1人動くだけで3ポイント変わる。声優51人・アーティスト29人も同様に薄い。順位として読める規模ではないので、傾向の当たりをつけるくらいにとどめてほしい。
この100人が言えないこと
例によって限界を並べておく。
まず、分母は「公表した人」であって一般の人ではない。 図鑑に載ってるのは、本人か公式がMBTIを公表した1,124人。公の場で「前と違う型でした」と言い直すのは、ふつうに診断し直すよりハードルが高い。8.9%は「MBTIが変わる確率」じゃなくて「言い直した記録が残ってる割合」。
あと、100人の全員が「受け直して変わった」わけじゃない。 図鑑が根拠にするのは本人・公式の一次だけで、媒体編集部が独自に書いたプロフィール欄は採らない。だから一次が後から見つかると、こっちの型を直すことになる。
この記事を書いてる最中に、まさにそれが起きた。M!LKの山中柔太朗は媒体のプロフィール欄を根拠にENFPで載せてたけど、2025年6月の公式動画で本人がISFJとして話してること、2025年10月の公式メンバー紹介ショートでもISFJが出てることが確認できて、2026年9月6日にISFJへ差し替えた。旧タイプは履歴に残してある。これは本人が受け直したのではなく、うちの出典が上がって型が訂正されたケース。100人にはこういう分も混ざってる。
逆に、複数のタイプ説が並んで検索されてるのに、一次がまだ確認できてない人もいる。その場合は履歴を立てず、現在公表されてる型だけを出してる。だから100人は「変わった人の全部」ではなく「変わったと確認できた人」。
それと、ここでいうMBTIは無料の16タイプ診断のこと。 引用したZ世代調査も同じ注記を入れている。日本MBTI協会が扱う正式なMBTIアセスメントとは別物で、この記事の100人も、その多くはネットの16タイプ診断を受けた結果を公表してる。
最後に、なんでそうなるのかは言えない。E→Iが3倍というのは実際に数えた結果だけど、理由は分からない。さっき書いた3つのどれか、あるいは全部が混ざってるんだと思う。
変わったなら、変わったで残しておく
Z世代調査のまとめで、ひとつ納得したところがあった。結果が変わったからといって前の診断が間違ってたわけではなく、過去と現在を並べられること自体が価値になる、という整理。
図鑑が古い型を消さずに残してるのも、もとは同じ理由。「前はINFPって言ってたのに今はISTPになってる、どっちが本当なの」という疑問に、消しちゃうと何も答えられなくなる。
自分の型が前と変わった人は、いまの型でふたりのトリセツを作り直してみてもいいと思う。登録なしで、入力するのはタイプと呼び名だけ。全員ぶんの履歴はタイプが変わった有名人一覧に、型ごとの顔ぶれはINFPの推しやINTJの推しなどの型ページにある。
- MBTIが変わった推しを数えたら37人いた - どの軸がいちばん動くのか調べた話(今回の元になった1回目)
- 小中学生の66%がMBTIを「知ってる」らしいので、うちの10代のデータと突き合わせた(外の調査とうちの実測を並べた回)
- 複数回診断した人のうち23.4%が違う型を申告していた(うちのアプリ側で数えたブレの話)
100人が何人になっても、たぶん同じことをやると思う。
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この記事のよくある質問
MBTIは受け直すと変わりますか?
変わることがあります。推しMBTI図鑑に本人・公式の公表で載っている1,124人のうち、公表タイプが変わった記録があるのは100人(8.9%)でした。ただしこれは「公の場で言い直した記録が残っている割合」で、実際に受け直して結果がずれる頻度はもっと高いと考えています。Z世代500名の調査でも、何度も診断した人が56.2%いて、自由記述では結果が変わった経験が語られています。
受け直すと、どのタイプに動きやすいですか?
この100人では内向(I)と思考(T)の側に寄りました。外向→内向が34人に対して内向→外向は11人、感情→思考が30人に対して思考→感情は9人です。判断/知覚(J/P)だけは17対16でほぼ釣り合っていました。理由までは分かっていません。最初の公表が活動初期のプロフィール企画だった人が多いことなど、説明はいくつか思いつく程度です。
型が変わったら、どちらが本当のタイプですか?
図鑑では、いちばん新しく公表されたものを現在のタイプとして扱い、古いほうも履歴として出典つきで残しています。どちらが正しいかを決めるのではなく、いつ・どの媒体で・何から何に変わったかを並べる方針です。本人が「どちらも自分らしい」と話している例もあります。
引用しているZ世代の調査はどこのものですか?
Fiom合同会社が運営するZ-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)の調査研究レポート「Z世代のMBTIについての意識調査」第6章(2026年9月6日公開)です。全国のZ世代(18〜24歳)500名へのインターネット調査で、調査期間は2025年7月。同レポートでいうMBTIには無料の16タイプ診断やSNSコンテンツが含まれ、正式なMBTIアセスメントの受検経験を示すものではない、と注記されています。
