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コラム・推しを数えてみた

MBTIが変わった推しを数えたら37人いた - どの軸がいちばん動くのか調べた話

執筆・編集: ふたりのトリセツ編集部最終更新:

図鑑のデータをひたすら数える連載の2本目。1本目は280人ぶんの分布を数えた。今回は、そこの最後で触れた「タイプが変わった人」の話。

MBTIは自己回答式の診断なので、同じ人が時間を置いて受け直すと違う型が出ることがある。有名人でもふつうに起きてて、「前はINFPって言ってたのに、今はISTPになってる」みたいなことが起きる。

うちの図鑑は、そういうときに古いほうを消さない。いつ・どの媒体で・何から何に変わったかを、出典つきで残してる(タイプが変わった有名人一覧)。ファンからすると「どっちが本当なの」がいちばん知りたいところで、しかもサイトによって答えが食い違ってたりするので。

その履歴が溜まってきたので、数えてみた。

280人のうち、37人だった

変更履歴が残ってる人は37人。280人に対して13.2%なので、だいたい7〜8人に1人。

先に数え方を書いておく。今回比べたのは、いま公表されてる型と、その1つ前に公表されてた型の2つ。図鑑の変更履歴ページに「旧タイプ→現行タイプ」として出してるのと同じ取り方をしてる。

1人につき1回ぶん、4つの軸のうちどれが変わったかを見る。それだけ。

どの軸が動いたか、数えたら偏ってた

37人ぶんを軸ごとに集計するとこうなる。1人で2本以上の軸が同時に動くこともあるので、足しても37にはならない。

動いた人数37人に対する割合
S(感覚)/N(直観)2156.8%
E(外向)/I(内向)1745.9%
T(思考)/F(感情)1437.8%
J(判断)/P(知覚)1129.7%

いちばん動いてたのがS/Nの軸で21人。いちばん動かなかったのがJ/Pの軸で11人。倍近い差がついた。

S/Nは「目の前の事実を見る側か、その先のパターンを見る側か」の軸。4本の中では自己判断がいちばん揺れそうなところではある。「自分は現実的なほうか、それとも発想が飛ぶほうか」は、聞かれたときの気分や、そのとき何をやってるかで答えが変わりやすい気がする。

一方でJ/Pは「先に計画を決めたいか、その場で決めたいか」。生活のリズムそのものなので、自分でも答えを間違えにくいのかもしれない。

ただ、これは37人の話。21人と11人の差は10人ぶんしかないので、数人動けば順番は入れ替わる。傾向として眺めるくらいがちょうどいいと思う。

1本だけ動いた人が、半分だった

次に、1人あたり何本の軸が動いたかで分けてみた。

動いた軸の数人数割合
1本だけ1951.4%
2本1129.7%
3本616.2%
4本すべて12.7%

半分は1本だけの変化だった。INFPがINTPになる、みたいな1文字違い。これは「別人になった」というより、「もともと真ん中あたりだった軸が、反対側に倒れた」と読むほうが自然だと思う。

一方で3本以上動いた人が7人いて、4本すべて入れ替わった人も1人いた。ここまで来ると、診断のブレというより、受けた時期の状況そのものが相当違ったんじゃないかと思う。誰がどう動いたかは変更履歴ページに出典つきで並べてある。

2回以上変わってる人もいる(けど、今回は数えてない)

37人のうち3人は、変更履歴が2回以上ある。A→B→C、と2回動いてる人たち。

今回の集計は、そのうち直近の1回ぶんしか見てない。B→Cは数えて、A→Bは数えてない。図鑑の変更履歴ページが「旧タイプ→現行タイプ」の形で見せてるので、それに合わせた。

なのでこの記事の数字は、「37人が経験した変化の総量」ではなく「37人の直近の1回」の集計。該当が3人なので結果はほとんど変わらないけど、数え方は書いておく。

診断に来た人のブレとは、比べられない

13.2%という数字を見て、前に書いた記事を思い出した。うちのアプリで複数回診断した1,725人のうち、403人(23.4%)は診断のたびに違う型を申告してた(4,261人で再検証した記事)。

13.2%と23.4%。並べると「推しのほうが安定してる」と読みたくなるけど、これは比べちゃいけない2つの数字だと思う。

まず分母が違う。13.2%は280人全員が分母で、23.4%は「複数回診断した人だけ」が分母。1回しか診断してない人は定義上ブレようがないので、後者からは外れてる。

数えてるものも違う。うちのアプリの23.4%は、短い期間に何度も診断した結果のばらつき。図鑑の13.2%は、年単位の間隔をあけて、公の場で「前と違う型でした」と言い直した記録。後者のほうが起きるハードルが高いぶん、数字が小さく出るのは自然だと思う。

つまり13.2%は「MBTIがブレる確率」ではなくて、「公の場で言い直した記録が残ってる割合」。だいぶ別の話になる。

正直に書いておくこと

例によって限界を並べておく。

まず、37人という数が薄い。 軸ごとの差は10人ぶん程度で、そこに大きな意味を持たせるには足りない。掲載が増えたら順位が入れ替わる可能性はふつうにある。

次に、これも「公表した人」だけの話。 図鑑に載ってるのは本人か公式が公表した型だけで、公表してない人は最初から入ってない。しかも変更履歴は「公表→再公表」の2回ぶんが揃って初めて記録できるので、1回言ったきり以降触れてない人は、実際に変わっていても数えられない。この13.2%は下限に近い数字だと思う。

あと、公表しやすさの偏りが二重にかかる。 MBTIを公表する人がそもそも偏ってる(1本目で書いた話)うえに、「前と違う型でした」と言い直せる人はさらに絞られる。訂正を口に出すのが平気な人とそうでない人がいるはずで、その差もこの数字に混ざってる。

というわけで、この記事から持ち帰れるのは「言い直した記録が残ってる人が37人いて、その中ではS/Nの軸がよく動いてた」くらい。それ以上を読み取ろうとすると、たぶん盛りすぎになる。

おわりに

まとめると、

  • 図鑑の280人のうち、公表タイプが変わった記録があるのは37人=13.2%
  • 動いた軸はS/Nが21人でいちばん多く、J/Pが11人でいちばん少なかった
  • 半分(19人)は1本の軸だけの変化。4本すべて変わった人も1人いた
  • うちのアプリの「診断のたびに型が変わる人23.4%」とは分母も定義も違うので、並べて比べられない
  • 公表→再公表が揃って初めて記録できるので、13.2%は下限寄りの数字として読んでほしい

この連載を書くために数えるまで、S/Nの軸がいちばん動いてることに気づいてなかった。履歴を消さずに残す運用にしといてよかったと思う。消してたら、そもそも数えられなかった。

履歴が増えたら、また数える。

出典・関連リンク

人物ごとの変更履歴は、出典つきでタイプが変わった有名人一覧にまとめてある。いつ・どの媒体で言われたかまで載せてるので、「これ本当なの」が気になったらそっちを見てほしい。

この連載: 1本目・280人の分布を数える3本目・ジャンル別に数える

※本文の数値はすべて、推しMBTI図鑑に掲載中の280人(本人・公式が公表したMBTIのみ・2026年8月時点)の変更履歴を集計した実測値です。集計は「現在公表されている型」と「その1つ前に公表されていた型」の比較で、2回以上変更がある人については直近の1回のみを数えています。掲載人数・履歴は今後増えるため、記事内の数値は執筆時点のスナップショットです。タイプが変わったこと自体は、その人物の評価や、人物どうしの優劣・序列とは関係ありません。またMBTIは自己回答式の性格分類であり、学術的な信頼性・妥当性には議論があります。

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この記事のよくある質問

MBTIタイプが変わった有名人は何人いるの?

推しMBTI図鑑に掲載している280人のうち、公表タイプが変わった記録が確認できるのは37人で、全体の13.2%でした。ただしこれは「公表したあとに、もう一度別の型を公表した」ケースだけを数えた数字です。1回公表したきり触れていない人は、実際に変わっていても記録できないため、実態はもう少し多いと考えています。

4つの軸のうち、どれがいちばん変わりやすい?

37人分を数えたかぎりでは、S(感覚)/N(直観)の軸が21人(56.8%)でいちばん多く動いていました。いちばん動かなかったのはJ(判断)/P(知覚)の軸で11人(29.7%)です。ただし37人という人数なので、数人動けば順位は入れ替わります。傾向として読んでください。

MBTIが変わるのは、診断が信用できないということ?

MBTIは自己回答式の性格分類で、心理測定としての信頼性・妥当性には学術的な批判があります。ただ、型が変わること自体は診断の失敗というより、もともと真ん中あたりだった軸が反対側に倒れた、と読むほうが自然なケースが多いようです。実際、変化した37人のうち19人(51.4%)は1本の軸だけの変化でした。

誰がどう変わったのか、出典は見られる?

はい。当サイトはタイプが変わった場合も古い記録を削除せず、いつ・どの媒体で・どの型からどの型へ変わったかを出典つきで残しています。一覧ページ「MBTIタイプが変わった有名人一覧」にまとめてあるので、そちらから各人物の出典URLまで辿れます。

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