ふたりのトリセツ

コラム・MBTIと流行りのことば

テト/エゲンと重なる軸が、MBTIのときとは違った - ラブタイプの4軸と並べてみた話

最終更新:

テト女・エゲン女の話の3本目。1本目でMBTIと並べて、対応表は作れないという結論になった。今回は、うちがもう一つ使ってるラブタイプのほうと並べてみる。

やってみたら、俺が思ってたのと違うところで引っかかった。MBTIと並べたときに近かった軸と、ラブタイプで近い軸が、違う。同じ言葉なのに、隣に置くものを変えると重なる場所が変わる。

※以下はうちが記事のために書いた見立てで、公式の対応関係ではない。テト/エゲンとラブタイプをつなぐ標準的な変換方法は存在しないし、テト/エゲン自体、科学的な裏付けはないとされている言葉。ネタとして読んでほしい。

先に、ラブタイプ側の作りを押さえる

知らない人向けに、うちのラブタイプの説明から。恋愛での振る舞いをタイプ分けする、いわゆる「恋愛版MBTI」として知られる診断で、サイトでは64タイプで扱ってる。性格全般というより、恋愛のときにどう動きやすいかに寄せて見るのが特徴。

中身は4つの軸でできてる。

片方もう片方
主導性リードしたいフォローしたい
甘え方甘えたい受け止めたい
恋愛観現実的情熱的
構え楽観的真剣

この4軸で16キャラになって、そこに4つの系統(溺愛系・堅実系・魅惑系・自立系)を掛けると64タイプになる。系統のほうは「未来志向/現在志向」と「寄り添い/自立」の組み合わせでできてる。

テト/エゲンの1本の線に対して、こっちは軸が4本+系統の2本。前回MBTIで数えたときより、さらに本数が多い。

重なる軸が、MBTIのときとは違った

テト/エゲンの説明を思い出すと、テト側が「主導したがる・直線的に言う」、エゲン側が「共感して寄り添う」だった。これをラブタイプの4軸に当ててみると、いちばん近いのは主導性(リードしたい/フォローしたい)になる。ほぼそのまま同じことを言ってる軸。

で、MBTIと並べたときにいちばん近かったのは思考/感情の軸だった。ラブタイプだと主導性。同じテト/エゲンなのに、隣に置く体系によって引っかかる軸が変わる。

たぶんテト/エゲンは「特定の軸を測ってる言葉」じゃない。主導的か寄り添うかという印象のかたまりで、体系ごとに一番形が似てる軸のほうへ吸い寄せられてる。物差しじゃなくて雰囲気だから、置く場所で見え方が変わるんだと思う。

もう1か所ある。系統のほうの「寄り添い/自立」も、テト/エゲンとけっこう重なる。エゲン側の説明は寄り添いに近くて、テト側の「独立心が強い」は自立に近い。ラブタイプは2か所で引っかかることになる。

MBTIより重なる面積が大きいのは、まあ当然かもしれない。ラブタイプは恋愛のときの動き方に寄せた診断で、テト/エゲンも「あの子どっちっぽい?」を恋愛の文脈で言うことが多い言葉なので、見てる場所が近い。

「リードしたいけど甘えたい」が、テト/エゲンでは言えない

で、重ならないほうが本題。ラブタイプの4軸のうち、甘え方(甘えたい/受け止めたい)に対応するものが、テト/エゲン側にない。恋愛観も構えも同じ。

この「甘え方」が独立した軸になってるのが、けっこう効いてる。テト/エゲンの言い方だと、主導する人=強い人=甘えない人、というイメージがひとまとめになってる。逆にエゲン側は、寄り添う人=甘える人、という連想になる。主導性と甘え方が、なんとなく同じ話として扱われてる。

でもラブタイプは、この2つを別の軸として分けてる。だからうちのキャラ選択画面には「リード×甘えたい」というグループが普通にある。引っぱりたいけど甘えたい人。テト/エゲンの1本の線では、この人をどこに置いたらいいのか分からない。テト寄りに見られるだろうけど、実際に付き合ったら甘えてくる。

逆もいる。フォローしたい側で、しかも甘えるより受け止めるほうの人。前に出るタイプではないのに、相手のわがままは引き受ける側。エゲン寄りに見られそうだけど、エゲンから連想される「甘える」とはぜんぜん違う。

この2つは、実際の恋愛でいちばん誤解されるところなんじゃないかと思う。外から見た印象(テトっぽい/エゲンっぽい)と、付き合ってから出てくる甘え方が、そもそも別の軸だから。1本の線に潰すと、この食い違いがまるごと見えなくなる。

「補い合う」には、続きがある

テト/エゲンの相性の話は、だいたい「補い合う組み合わせがいい」で終わる。テト男×エゲン女、エゲン男×テト女がよく挙がる、というやつ。話としてはよく分かるし、うちの相性診断と骨格も近い。

ただ、うちのラブタイプのページには、その続きにあたることが書いてある。軸が似てるとテンポが合いやすくて、違う軸があると新鮮さと摩擦の両方が出やすい、という書き方。補い合うのは本当だと思う。ただ、違う軸があるから補い合えるわけで、その違うところで揉めもする。片方だけ書くと嘘になる。

あと、うちは「キャラごとの相性ランキング」を作ってない。理由もページに書いてあって、同じキャラでも系統や相手のMBTIで変わるから。組み合わせの順位づけができるほど、この手の分類は安定してない。テト/エゲンで「この組み合わせが最強」みたいな語りを見かけたときも、だいたい同じ理由で受け流していいと思う。

で、結局どう使うのがいいのか

3本書いてきて、落ち着いたところはこう。

  • テト/エゲンは1本の線。MBTIでは思考/感情に、ラブタイプでは主導性に重なる。並べる相手で重なる軸が変わる
  • ラブタイプのほうが重なる面積は大きい。恋愛のときの動き方を見てる診断なので、見てる場所が近い
  • それでも甘え方・恋愛観・構えには対応物がない。「リードしたいけど甘えたい」は1本の線では言えない
  • 「補い合う」は本当だけど、補い合う組み合わせは同時にぶつかる組み合わせでもある

テト/エゲンは、話の入口としては軽くて使いやすいと思う。「あの子テト女っぽいよね」で会話が始まるなら、それで十分じゃないかとも思う。ただ、そこから先の「じゃあ二人はどうなのか」を1本の線で決めようとすると、たぶん外す。軸が足りない。

うちの相性診断は、二人のMBTIとラブタイプを両方入れて、その場で見るようにしてる。出てくるのは、前にも書いた「こういうところでズレやすいらしい」までで、どっちが正しいという話はしない。違いを埋めるためのものじゃなくて、違いがどこにあるか分かるだけのものとして作ってる。

テト女っぽいと言われた人が、実は甘えたい側だったりする。そういうズレのほうが、型が合ってるかどうかより面白い気がしてる。まあ、相性診断を作ってる側だからそう思うだけかもしれない。

出典・関連記事

シリーズの1本目(言葉の意味・由来・韓国での批判)はテト女とMBTIの対応表を作ろうとしてやめた話。2本目(16タイプ別の見立て)は16タイプを線に載せたら4か所にしか分かれなかった話。4本目(4タイプ同士の相性表)は出典があるのは2組だけだった話

※本文の見立てはこの記事のための編集判断であって、公式の対応関係ではありません。テト/エゲンとラブタイプ・MBTIをつなぐ標準的な変換方法は存在せず、テト/エゲン自体も科学的な裏付けはないとされる言葉です。MBTI・ラブタイプはいずれも自己申告に基づく分類であり、学術的な信頼性・妥当性には議論があります。相性は組み合わせの優劣を示すものではなく、どこでズレやすいかの目安として扱っています。

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この記事のよくある質問

テト女・エゲン女は、ラブタイプのどの軸に近い?

ラブタイプの4軸のうち、主導性(リードしたい/フォローしたい)がいちばん近いと考えています。テト側の「主導したがる」とエゲン側の「寄り添う」が、ほぼそのまま同じことを言っている軸です。加えて4系統のうち「寄り添い/自立」の部分も重なります。ただしこれは記事のために書いた見立てで、公式の対応関係ではありません。

MBTIのときと近い軸が違うのはなぜ?

MBTIと並べたときにいちばん近いのは思考/感情の軸でしたが、ラブタイプでは主導性でした。テト/エゲンが特定の軸を測る物差しではなく、「主導的か寄り添うか」という印象のかたまりだからだと考えています。そのため隣に置く体系ごとに、いちばん形の似ている軸へ寄っていきます。同じ言葉でも、並べる相手で見え方が変わります。

テト/エゲンでは表せないラブタイプの要素はある?

甘え方(甘えたい/受け止めたい)、恋愛観(現実的/情熱的)、構え(楽観的/真剣)には、テト/エゲン側に対応するものがありません。とくに甘え方が独立した軸になっているため、「ふたりのトリセツ」には「リード×甘えたい」のような組み合わせが実在します。引っぱりたいけれど甘えたい人は、テト/エゲンの1本の線では表しにくくなります。

「補い合う組み合わせがいい」というのは本当?

テト/エゲンの相性の話としてよく紹介される見方で、「ふたりのトリセツ」の相性診断も骨格は近いです。ただしラブタイプのページでは、似ている軸が多いとテンポが合いやすく、違う軸があると新鮮さと摩擦の両方が出やすい、と説明しています。補い合う関係は同時にぶつかる関係でもあるという前提で読んでください。組み合わせの順位づけは行っていません。

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